テーマ 「観光と地域振興~北海道にしかできない新たな観光とは」
【開催趣旨】
「爆買い」が2015年ユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれるなど、昨年は多くの訪日外国人観光者(インバウンド)で日本全国がにぎわい、観光関連企業は業績好調に推移した1年であったとの総括がなされました。
様々な国からの旅行者は「円安」を背景に数・消費ともに極めて好調であり、これを歓迎する動きは一段と過熱する勢いです。
極めて好調なインバウンドによって「経済としての側面の観光」は現在、一定の成功を収めていると言えます。今後はこのブームを一過性に終わるのではなく、リピーターを確保すべく、名所旧跡めぐりと買い物ツアーから脱却し、地元を愛する立場から地域文化を発信し、それらの神髄を外国人観光者に満喫してもらい、互いの異文化を認め合いながら、ひいては国際交流に決着するような「文化としての側面の観光」を展開し、サスティナブルな方向へ変革を遂げていく必要があります。
国内観光においても、他県の国内有数の観光産業を中心としたまちづくりを展開してきた自治体が生き残りをかけ、必死にたたかっている厳しい現状を教訓とし、新たな時代に適応した北海道観光のあり方とまちづくりを求めていかなくてはなりません。3月26日に開業し、今後ますますの進捗が期待される北海道新幹線にも、その効果に期待するとともに、課題について議論が必要であると考えます。
私たち北海道自治体学会は、素晴らしい観光資源を有する北海道が、今後さらに本格化する「人口減少社会」において、それぞれの地域が教育・保健・医療・福祉といった住民に必要不可欠な生活環境がしっかり維持・担保された豊かな地域コミュニティーであり続けるために、観光をはじめ、地域に根ざす様々な産業を守り育み、それぞれの地域特性を光り輝かせ、多様性と可能性を維持し発展していくために、どのようなまちづくりの方向性を目指すべきか、昨年9月に開催した「地域フォーラム2015 inいわみざわ」で「地域の魅力を高めること」「ひとが集まる情報発信」の重要性を確認しました。
そして、多くの意見と自由闊達な論議を「地元」から巻き起こし、北海道内のすべての自治体が、生き生きとした「かけがえのないふるさと」であり続けるため、当学会のキーワードである「いま私たちが出来ること」を実践すべく、今政策シンポジウムを開催するものです。
■日 時 2016年5月14日(土)10:00~17:00 ( 9:30開場 )
■会 場 北海道大学文系共同講義棟(軍艦講堂)8番教室(札幌市北区北9条西7丁目)
※JR札幌駅北口から徒歩10分、地下鉄南北線北12条駅から徒歩10分
■定員 200名
■参加費 ①シンポジウム 会員は無料(要申込・参加券持参)
一般1,000円 / 学生無料(学生証を当日ご呈示ください)
②参加者交流会 4,000円 18:00~19:30(要申込) ※会場は当日ご案内します。
◆基調講演
(仮称)「新たな北海道観光とは」
従来型観光から地域の発展可能性をめざす観光へ
■講 師:石井 至 氏(石井兄弟社社長・観光立国推進有識者会議委員)
◆分科会
「観光拠点としての道の駅」「地域資源を生かした『観光のまちづくり』」
「インバウンド型観光と自治体の戦略」の3つのテーマごとにキーパースンを中心としたパネルディスカッション形式で行います。
講師紹介
石井兄弟社社長 石井 至 (いしい いたる)氏
1965年北海道手稲町(現札幌市)生まれ。東京大学医学部卒業。Ph.D
米系銀行のバンカーズトラスト、スイス系のUBS、フランス系のインドスエズ銀行を経て、1997年に石井兄弟社設立。現在に至る。
お問い合わせ先
事務局長 松井(中川町職員) 職場(中川町教育委員会 01656−7−2877)まで