実務と理論が結びつく新しい出会いの場
憲法には、地方自治が定められましたが、ながらく自治体は中央省庁の政策を末端で執行する地方行政機関でありました。
しかし時代は大きく転回しました。
60年代、高度成長政策 ――― 公害 ――― 住民運動 ――― 革新首長の時代
70年代、自治体の先導政策 ――― 文化・まちづくり ――― 地方の時代
90年代、過疎と過密 ――― 地方分権 ――― 自治体政府の時代
’00年代、協働によるまちづくり ――― 自治基本条例の時代
自治体の政策自立は、必然的な時代の流れです。
自治体学とは、「現代社会の課題を解明するために理論枠を組み替え、基礎概念を再構築した自治体関連の諸学の総称の学」と定義することができます。
学者・研究者は現場の実務から理論化のヒントをつかみ、職員と市民は理論と基礎概念に導かれてまちづくりを実践します。
自治体学会の会員は、自治体職員、市民学者、研究機関の職員、ジャーナリスト、企業や団体の役職員、議員や首長など実に多彩です。
異質領域の人々や立場の異なる方々が、門題を出し合って討論し相互の考え方に触れ、情報や体験を交流することによって人と知り合い、自身の問題意識が触発されて政策構想能力を高めることができます。
全国自治体学会は、1996年横浜で創立されました。発起人会議は135人,設立総会には620人が出席しています。北海道では、95年7月8日、会員が中心となってニセコ町で「地方自治の未来」をテーマに第9回フォーラムを開催し、都道府県単位としては全国で初めての「北海道自治体学会」を設立しました。95年12月には「情報公開と住民参加」をテーマに「政策シンポジウム」も開催しました。以後「総会・政策フォーラム」と「政策シンポジウム」を毎年1回ずつ開催しています。自治体学会は「実務と理論の出会いの場」です。
北海道自治体学会の活動経過
北海道自治体学会が設立される以前の1986年より、全国自治体学会の会員を中心に、自治体学会北海道フォーラムが毎年開催されてきました。
北海道自治体学会は、1995年7月、ニセコ町における「自治体学会北海道フォーラム」の開催に合わせて設立総会を開き、そのスタートを切りました。同フォーラムは、地元ニセコ町の自治体職員を中心に結成された実行委員会と、北海道自治体学会との共催で開催され、当学会の最初の活動となりました。
その後、各地を持ち回りで開催する「フォーラム」と、札幌で開催する「シンポジウム」それぞれを年1回開催しています。
■お問い合わせ先
北海道自治体学会事務局
〒069-8555
北海道江別市文京台11番地
札幌学院大学法学部 石井研究室内
H P http://jititai.net/hokkaido
Eメール jichi.hokkaido@gmail.com